ご挨拶
 今年は、1月に開催された第24回甲状腺病態生理研究会の会長を務めることから始まりました。白熱した議論ができて大盛会でした。日本甲状腺学会の歴代の会長を務められた先生方や、多くの若い先生にも出席いただき、有意義な発表の場を提供できたと思っております。演者の発表時間より、ディスカッションの方が長くてびっくりしたという若い先生もいました。5月には、大学卒後30周年の会がありました。医師として、既に30年にもなるのかと感慨もひとしおでした。カナダ留学から帰国して以来、非常勤で勤めております甲状腺専門病院の伊藤病院での外来も20年にもなり、最古参の一人になってしまいました。

 お陰様で、私の専門である甲状腺疾患の患者さんが増えてきております。甲状腺疾患は、専門医が少ないため、専門医のいない大学病院などで間違った診断や治療を受けている例を少なからず経験しております。入院しての精密検査や先進的な治療では、設備の整った大病院がいいのは間違いありません。しかし、外来での診断治療となりますと、担当医の専門性や経験が大きくものを言ってきます。30年間の経験から、専門とする疾患に関しては、大学病院の外来に引けを取らない診療を提供していると自負しております。

今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。

平成20年9月吉日

飯高医院 院長
飯高 誠


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