ご挨拶

元号が変わりましたが、米中の貿易戦争、日韓のいざこざ、地球温暖化に起因すると思われる地球規模の気象異常、少子高齢化、年金問題など、最近は余り明るい話題がありません。高校時代の友人は多くが既に定年となり、それぞれ新たな生活を始めているようですが、幸か不幸か開業医には定年がなく、自らその限界を決めねばなりません。

以前から申し上げておりますように、内分泌の専門施設が徐々に減少しております。特に大学病院で顕著です。患者数の急速な増加を背景に、本来内分泌学の一分野であった糖尿病科が隆盛を極めており、内分泌科はますます縮小の一途です。しかし甲状腺疾患患者数は決して少なくなく、引っ越しなどの際に紹介先を探すのに苦労します。一方、私が長年非常勤で勤務しております伊藤病院のような甲状腺専門病院には患者さんが集中してしまうため、そこの医師の負担が過剰になってしまう状態が続いております。

微力ではありますが、甲状腺・内分泌の専門家として、甲状腺疾患や生活習慣病などでお悩みの方々の生活の質の改善にお役に立てるよう、精々知力体力の許す限り精進いたしたいと存じます。


よろしくお願い申し上げます。

令和元年9月吉日
飯高医院 院長
飯高 誠



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