ご挨拶

 早いもので、飯高医院に勤務してから9月で1年になりました。昨年の8月は、大学の残務整理で忙しいなかで、このホームページを作成中でした。ホームページ作成は全くの素人でしたが、何とかuploadしました。しかし、何人かの知人からホームページが開けないとの連絡が入って、原因が分からず焦ったことが昨日のようです。

 大学を辞めるときは、「なぜ開業医なぞになるのか?」「後悔するぞ!」等々と言われましたし、自分自身でも、世界が小さくなって、さぞ単調な毎日になるだろうと覚悟しておりました。実際、想像していた通りの毎日でしたが、それでもシンガポールや仙台での講演、教科書や雑誌の執筆、学会での発表などがあり、全く単調というわけでは無く、今日を迎えております。体力的にかなり衰えたとはいえ、未だ両親が現役ですので、ずいぶんと楽をさせて貰っております。父(東大医専卒)は軍医の経験もある外科医で、母(東京女子医専卒)は小児も長年診ております。キャリアではとうてい及びませんので、教わることも少なくありません。

 先の勤務地、埼玉医大が遠方でしたので、そこで診ていたほとんどの患者さんは他の先生に御願いしたのですが、何名かの方々はわざわざ長時間かけて通院してくださっております。また,埼玉や多摩地区からもホームページをご覧になられた方々が、当院においで頂いております。この間に甲状腺専門医制度が発足し、認定医となりました。将来は、甲状腺専門施設の認定も行われる予定です。

 お陰様で、私の専門性が生かせる環境が出来つつあるように思います。ご期待に添うべく努力いたす所存でございます。現在、バセドウ病の治療指針を学会が作成中で、私も委員の一人ですが、個々の人に合わせた治療を、ガイドラインという一つの指標に押し込めるのは到底不可能という印象です。それぞれにあった治療を、患者さん御自身と共に考えていきたいと存じます。その為の情報提供は、可能な限り行うつもりでおりますので、よろしくお願い申し上げます。

 

平成16年9月吉日

                      飯高医院 院長
                      飯高 誠 

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